三浦 由紀が説く混合ワクチンの実状|ペットと安心して楽しく暮らすための情報満載の@niftyペット

@niftyペットとは

全国の動物病院検索をはじめ、獣医さんによるコラムやお悩み相談、はじめてペットを飼う方にも安心してご利用いただけるペット図鑑や医学書など、幼生期から終末期、緊急時から日常利用まで幅広くご利用いただけます。

ファミリー

@niftyペットでは、飼っているペットの情報やお住まいの地域をブラウザのcookieに保存することで、より便利にお使いいた

さい。

あなたの飼っている(検討中の)ペットは何ですか?

あとで見たいページを5件までストックします。

混合ワクチンの実状

アメリカのガイドラインと日本の現状

アメリカ動物病院協会(AAHA)のガイドラインによれば、混合ワクチンは、3年に1回で良いとされているようです。「コアワクチン」「ノンコアワクチン」という名称を、耳にしたことはあるでしょうか。
AAHAでは、コアワクチン(感染の危険度が高く、病気を予防するために接種しておいたほうがよいとされるワクチン)としてパルボ、ジステンパー、アデノウイルス、狂犬病を、その他の疾患であるパラインフルエンザ、レプトスピラなどを、ノンコアワクチン(地域での伝染病の発生状況や飼育環境等、必要に応じて接種するワクチン)と分類しています。

そこで、ワクチンの効果がどのくらい有効かというお話ですが、個体差や病気の種類によってワクチンの持続期間が異なりますので、それぞれに合わせた接種方法を推奨しています。AAHAは、ワクチンの効果に関する研究の結果、パルボウイルスは7年、ジステンパーウイルスは5~7年、アデノウイルスは7年、効果が持続したというデータを発表しました。その一方、レプトスピラは、半年?1年しか持たないというデータを明らかにしています。
ただし、これらは実験施設内でのデータであり、様々な環境要因やストレス、また病原体の存在もあると予測される一般社会とは異なるという点が、考慮されなければなりません。つまり、病気の発生率、個体の管理状況などが一定である実験施設と、実際に飼育されている一般社会とでは環境因子が異なるため、そのままあてはめることが、本当に適切なのかという議論が持ち上がっています。

日本では、ペットショップによる生体販売が一般的です。それも、ワクチン接種プログラムが完了していない仔犬が、一つの施設に集められて販売されています。これは伝染病予防法の見解からはとても危険なことで、実際に伝染病を発症した犬の割合は、新規購入した仔犬が圧倒的に多く、この仔犬たちが日本の社会に伝染病を拡散していることも事実です。
アメリカでは生体販売は一般的に行われておらず、混合ワクチンや避妊・去勢手術が済んだ状態で、新しい家族のもとへ行きます。また日本は、ワクチンの接種率が、アメリカに比較すると低いため、伝染病の蔓延を予防できているとは言えません。日本とアメリカでは国土の広さも全く違います。国土の狭い日本において犬の密度は非常に高く、ウイルス感染もまた、犬の多く集中する地域で流行すれば、瞬く間に広まるリスクが高いでしょう。
このような違いを無視して、アメリカのガイドラインを日本に当てはめるのは、少し危険ではないかと考えております。
今現在、日本の研究・開発結果で特定出来ているコアワクチンの抗体持続期間が1年という判断に基づき、日本で認可されているワクチンは、成犬では1年に1回投与のタイプしかありません。また今後、国内でもより研究が進み、効果と安全性が確立されれば、違ったタイプのワクチンが製造・認可される可能性はあると思います。

過去にワクチンによる副作用が見られた場合や、1年に1回接種するのが不安な場合などは、ワクチンの効果が持続しているかを判定する血液検査(抗体価測定)も実施することができます。
抗体は、1つ1つの病原体ごとに異なるので、6種混合ワクチンの効果を調べる場合、6つの抗体を調べることになります。抗体価を見た上で、客観的に今ワクチンをする必要性があるかどうかを評価し、接種時期を決定することも、今後は必要になってくるのではないでしょうか。

結論として、混合ワクチンの投与間隔については、飼主様が信頼できる獣医師とよく相談した上で決めるべきでしょう。発信者であるAAHAの情報は、あくまでアメリカでのガイドラインです。これらが本来の意図を外れて解釈されないよう、冷静な判断が望まれます。

執筆者のご紹介

三浦 由紀

三浦 由紀院長

●1998年度
日本大学農獣医学部獣医学科卒業
●1999年~2004年
東京・多摩地区の動物病院勤務
●2004年~2005年
東京農工大学・動物医療センター勤務
●2005年~2012年
東京・23区の動物病院勤務
●2012年
リーフ動物病院 開院

リーフ動物病院
東京都渋谷区代々木3-42-2 高山ビル1F
0332993117
HPはこちら

リーフ動物病院

151-0053 東京都渋谷区代々木3-42-2 高山ビル1F

0332993117

リーフ動物病院の詳細を見る

関連するペットコラム

column

ペットのお悩み相談

最新のお悩み相談

動物病院を検索

条件を指定して探す

  • キーワード

  • サービス・設備

@niftyペットとは

全国の動物病院検索をはじめ、獣医さんによるコラムやお悩み相談、はじめてペットを飼う方にも安心してご利用いただけるペット図鑑や医学書など、幼生期から終末期、緊急時から日常利用まで幅広くご利用いただけます。

ファミリー

@niftyペットでは、飼っているペットの情報やお住まいの地域をブラウザのcookieに保存することで、より便利にお使いいた

さい。

あなたの飼っている(検討中の)ペットは何ですか?

あとで見たいページを5件までストックします。